成果を挙げている組織（企業でも大学でも）の共通点として挙げられるものは、効果的なポジショニング（市場での位置づけ、役割）をきちんと描いていることと、そこに向けて組織が動いていっているということである。成果の上がっていない大学の場合、立地が悪いとか、設置学部が人気のない分野であるなど、様々な原因が考えられるが、適切なポジショニングが獲得できていないということも、大きな一つの原因として考えられることである。

　自学の受験者、入学者はどのような人たちなのか、どんなニーズや課題を持っているのか、受験生が、このエリアにあるといいと思っている大学とはどのように大学なのか、周辺にある大学の現状はどのようになっているのか、そのようなことをいつも考えていると、自学がどのような大学になれば、ここで必要とされる大学らになれるのかが分かってくることになる。それが獲得すべきポジショニングである。