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週刊新潮にコメントが載りました

投稿日:2017年 06月 03日

 今、話題となっている大学に関しての取材を受けました。要は、大学という産業は儲かるものなのかという問いです。大きな利益が見込めるからこそ、政治力を使って、無理をしてでも大学を創ろうとしているのではないかということです。確かに、普通に考えたらそうだと思います。でも、大学というものは、受験生バブルの頃ならばいざ知らず、現在のような環境ではあまり儲かるものではないと答えました。

 では、なぜ無理をしてでも創ろうとするのかという問いに対しては、私学の創設者は皆、教育者であるが、経営感覚も併せ持つ人もいて、そのような人たちは拡大路線をとることが多いのではないかということです。これは企業を見ればわかることで、殆どの企業は拡大路線をとっています。それは規模の経済といったことを享受できるからということもあるでしょうが、現状より少しでも前進していきたいという気持ちが、拡大をめざすことになるのではないでしょうか。

 大学がどちらの路線をとるべきかは、経営者のタイプにもよるでしょうし、現在の状況にもよることになると思います。ただ大学として忘れてならないことは、学生に価値を与えるためには、学生の成長を支援するためには、といった視点ではないかと思います。