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応変

投稿日:2010年 01月 26日

 先日、あるビジネス雑誌の編集長が語る『2010年予測』というものを目にする機会があった。それによると今年のキーワードは、『応変』『個客』『自立』の3つ であると。変化が必要な時代と言われて久しいが、今年はただの『変化』でなく、臨機応変の『応変』である。時代の変化に対してのよりスピーディーな、そし てより積極的な対応が求められるということであろう。二番目の『個客』も『顧客』でなく、より個別の対応が求められていることを意味している。学校業界に おいても全くその通りで、従来までのマスの対応に代わり、個への対応が募集面でも教育面でも必須となってきている。三番目の『自立』は、個人も組織も良い 意味で、もっともっと個性を出して自立していくべきであるということである。自立ができて初めて変化もでき、協調も図れるからである。

  変化や自立、そして個への対応といった改革を行うためには、従来の枠組みを超えた、既成観念を捨てた発想が必要となってくる。だが、誰しも従来の考え方に 従うことや行動する方が心安らかであるため、新しい立ち位置への転換がなかなか図れないのである。しかし、従来の枠組みからでは新しい発想は生まれてこな いのである。

 自分の卑近な例で恐縮だが、今年になって早々、インフルエンザにかかってしまった。タミフルを服用中は、アルコールは禁止とのこと。熱は2日ほどで下がったのと、夜だが、晩酌はできない。早々に夕飯を済ませると時間がたっぷりと残されていることを発見したのである。当然のことなのであるが、晩酌という習慣の中では考え得なかったことであった。

  学校業界も従来の観念が根強く残っているところである。例えば『前例』というものが、大変重視されてきた。新しい提案があっても、「それは前例がない」と いうことだけで却下されることは、多くの学校であった事である。また『横並び』ということも重視されていた。他の学校と、同じことをやっていれば無難だと いう意識が強かった。

 しかし学校を取り巻く環境が激変した今日、逆に『前例にないこと』『他の学校がやっていないこと』を考えていかなければならないのである。新しいアイディアを生むための新しい組織づくり、業務プロセスづくりが急務である。