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情報共有を図るためには

投稿日:2020年 10月 10日

 情報の共有を促進するためには、仕組みやルールの整備ももちろん必要であり有用なことではあるが、大学において最も必要とされているのは、意識面の改革ではないだろうか。大学を取り巻く環境が厳しい方向に変化している現在、顧客のニーズや市場の変化、競合校の動向といった必要な情報を教職員が共有し、それをもとに知恵を出し合っていかないと、適切な歩みが担保されないということを認識してもらうことは不可欠なことである。

 そのために、最も取り入れやすい効果的な方法は、これまで集めてきたさまざまな情報を全て取り揃えて、それを基に、これからの自学の進むべき道を話し合うということではないだろうか。このような実戦的な話し合いを行う中で、情報の有用性を認識することもできるし、集めた情報がどのように活用されうるのかといったことも実感できると思う。また、話し合う中で、おのずと必要な情報とそうでない情報の選別も行われ、情報収集活動も効率的なものになると思われる。

 単に情報を共有しなさいと言われてもなかなか共有できるものではないが、情報がこれからの歩みを考えるうえでどれだけ重要なものなのか、どのようにして活用されるのかが分かると、集めよう、共有しようという意欲も湧いてくるものである。情報共有しようとの掛け声だけでなく、共有した結果の有用性を実感させることが大切なことであると思う。