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卓越したサービス

投稿日:2009年 08月 13日

ディズニーランドは、なぜ魅力的なのか

日本国内にテーマパーク、遊園地といったものは数多くあるが、ディズニーランドほど多くの人を引き付けているところはないであろう。私の周りでも、年に何回もディズニーランドに出かける「いい歳をした大人」がいる。

な ぜここまで魅力的なのかについては、いろいろな意見がある。いくつかの理由が複合しているとは思うが、その一つの理由として挙げられるものに、『卓越した サービス』というものがあるのではないだろうか。徹底した施設内の清掃や、短いサイクルで変わるアトラクションもそうであるが、一番はスタッフの接客姿勢 であろう。有名な話であるが、子どもを亡くして間もない若夫婦がディズニーランド内のレストランで食事をした際に、子どもを偲んでお子様ランチを頼んだと ころ、事情を察したスタッフがお子様ランチと共に子供用の椅子を運んできた。感激した二人は家に帰ると直ぐに、会社宛に礼状を送ったそうである。利益率の 高さ、リピート率の高さを誇るザ・リッツ・カールトンホテルも、同じく『卓越したサービス』が最大の特色である。

常識はずれのサービスを

  先日、東北にある専門学校の経営者と話す機会があった。その方は、学校というところはどうして学校のするサービスはここまで、というように従来からの慣習 で限定しているのかが大変不思議であると話していた。確かに教室が暑いのは当たり前、生徒の椅子は硬いのが当たり前とか、図書館は夕方で閉館する、授業も ここまで教えれば十分といったような考え方が、従来、学校では疑問視されなかったのは事実と言えよう。教室の冷房や椅子に関しても、学習効率を上げるとい う観点から考えたならば、実現できるかどうかはともかく、改善の検討が進められてしかるべきであったろう。大学等の図書館の場合も夜間利用のニーズも低く はないであろうが、夜は閉じるという常識が疑われなかったのである。

 大学の例で言えば、近年、従来の常識を超えたサービスを実践する学校も出てきている。24時間、365日オープンの自習室や、夜10時まで、日祭日も開館している図書館、月曜から金曜日まで、いつもキャンパスで学生の教育に当たる教員の勤務形態など、従来の大学では常識外といえるサービスを提供し、当然ながら高等学校側の高い評価を獲得している。

 サービスの内容は異なるが、ディズニーランドやリッツ・カールトンのような学校が、少子化時代の勝者になっていくことであろう。